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第11章 哀しい誤解と王の嫉妬

辛かったのは、我が身が容赦ない手によって、身体中から淫靡な淫楽を引き出されたこと。無理に抱かれて苦しんだだけならばまだしも耐えられようが、実際、ファソンの貪欲な身体はカンの手によって与えられる快楽をを貪っていたのだ。





　あれでは、何の言い訳のしようもない。しかも、カンの方はといえば、高まれば高まるほど、より冷めたまなざしでファソンの痴態を眺め降ろしていたのだから。