パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第12章 この美しい月影を、あなたと

　その他の者たちも非難がましい視線を一様にこちらに向けている。ファソンは居たたまれず身を縮めた。


「申し訳ない。私たちが浅はかであった。どうも妻が騒ぎ立ててしまったようだ」


　カンは愛想よく夫婦者に謝った。ファソンが怖い顔でカンを睨む。



「あなたがいきなり現れて私を愕かせるからでしょ。私のせいにして卑怯よ、男らしくないわ」