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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第9章 葛藤の後始末ー秘書部長
「ちっ、これ以上打てる手は無しかよ‥」
もしもに備え、俺が社内で持っている伝手を最大限に使い、なんとか陽菜を悠久から離す算段をしたが・・
相手が悠久というだけあり、手伝う連中も少ない‥
そりゃそうだ、誰だって社長に反抗したく無いだろうさ。
(残るは本当に陽菜次第か・・・)
陽菜が天羽を堕せたら、少しは勝機が見えて来る‥
だが堕ちなければ、天羽は悠久に付くだろう。
重役の中では、天羽が一番説得しやすい‥
だからといって、何もなく説得される天羽でも無いのは、俺が一番知っている事。
(天羽の意見を蹴った俺だからな・・)
もう何年前だ?
この会社を設立した時、基本になる役職配置での出来事。
『天羽、お前が専務をやれば良いだろ?』
『樹はそれで良いのか?
私より樹の方が能力があるというのに‥』
『堅苦しいのは生に合わないんだ、部長くらいで気楽にやるさ』
当初専務は俺がやる予定だった‥
だが俺は面倒を嫌って天羽に押し付け、普通に秘書課の部長という事で話は付いた。
此処までは良い‥
それから暫く経ち、悠久の女癖の悪さが、外部に漏れそうになるという事件が勃発。
それで俺が提案したんだ、女を自由に出来る秘書2課を作らないか‥と‥‥