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秘書2課派遣部ー私頑張ります!?
第30章 エピローグ



久しぶりに、この場所に来た‥
だって‥此処はもう、私には関係無かった場所だから。



「・・・
此処から・・始まったんだよね・・・」


私に取れば、この場所は初めて雲母と出逢った‥
正確には、雲母とぶつかった場所。


そう、悠久さんの会社の近く・・


たまたま用があって、この場所を歩いていたけど、何だか懐かしい場所にも思える。



自立しようと、この会社に入社した‥


急な秘書2課への人事異動‥


セックスが仕事と聞かされ驚き‥


派遣先の男性の心に触れて思い悩み‥


相談役として会った雲母との色々なやり取り‥


悠久さんの陵辱‥


雲母との本当の恋‥


思い出す日々に、少し懐かしさもあるけれど‥
今の私は、前を向いて歩かなきゃいけないの・・



「陽菜?
・・此処に居たのか・・」


「うん、少し思い出しちゃって‥
ダメだった‥‥雲母?」


私を心配して、駆け寄って来たのは知ってるよ‥‥だって‥‥



「今が一番大切な時期なんだ、余計な思いで俺達の子に何かあったらどうすんだよ‥全く‥‥」


「思いだけじゃ、なんにも無いよ?
雲母‥子供が出来てから、過保護になったよね」


「当たり前だっ!
無事産まれて来るまで心配だろうが!!」


「・・産まれるまでなの?」


「一生だっ天然陽菜‥
夫が妻の心配をして何が悪い?」


「ぷっ‥‥
やっぱり雲母って甘々‥くすくす‥‥‥」


「余計なお世話だ」


そうなの、私のお腹には雲母との子供が居る‥
待ち望んでいたものね・・



(あっ、そうだ‥‥)


鞄を探れば出て来る、香水の小瓶‥
私の大切なシトラスのお守り。


だけど、ずっとこれに頼るのも‥‥ね。


だから、思い出のこの場所で、私は小瓶の蓋を開けて‥‥中身を振り撒いた!



「おい!?」


「今の私のお守りは雲母自身だもの‥
思い出は思い出の場所にだよ?」


「・・・そうか・・・」


意固地に持っていたお守りを捨て、私は雲母と共に歩き出す。


私達と産まれて来る子供との、明日に向かって‥‥3人で真っ直ぐに・・・・・





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