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色絵
第7章 満開
貴女は言いながら、跨ぐのを止め、僕の伸ばした膝元に正座し、筆と僕の顔を交互に見つめながら頭を下げる。
加虐心が擽られる。
「あげません。」
貴女は悲しい顔をする。
「欲しいなら、自分で筆を蜜壺に納めなさい。」
冷たく言い放ち、根元を押さえていた手を離す。
唾液で濡れて光るそれは、ぶるんっ、支えを失いバネの仕掛けのように揺れる。
貴女が自分で跨がり、騎乗の体位で僕を迎えるように仕向けた。
高められた体が先生を欲しがる。
ワタシはもう一度先生に跨がった。
腰を下ろしていくが、筆も蜜壺も濡れていて、ぬるっと逃れてしまい中に入れる事が出来なかった。
「筆を握るんですよ。」
筆を握って自分で中に迎え入れる。なんて淫靡な仕草だろう。
そこまでして先生を欲しがるワタシは、どれだけ淫らな女なんだろう。
そう思っても、この膨れあがる欲望を抑えることが出来なかった。
腰を上げて、筆の中間を握る。それだけでグンっと反応を返すたぎりに驚く。
覗きながら腰を下ろしていく、ピトッと切っ先が入り口にあたる。ぐぐっと腰を落とすと先生がめり込んでいく。