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色絵
第7章 満開

髪を撫で背中を擦る。
ああ今日は乳房をあまり可愛がってないな。

僕の胸に押し潰される柔らかい弾力を感じて、そんなことを考えていた。



「この淫乱女が、昼間のうのうと過ごしている癖に、亭主の性欲の相手も出来ないのかっ…」

パシンっ…

怒鳴り声と、腰の痛みでワタシは目覚める。
ああ、帰りが遅いときいて安心して早く寝たんだった。

帰って来たんだ、主人が…

寝ぼけた頭が段々覚醒する。スウェットが捲りあげられ、ズボンも下着も剥ぎ取られていた。

こんなことして、
いや、こんなことされても起きないワタシに主人は怒っているのだ。

主人はスーツの上着を脱いだだけで、まだ帰って来たばかりのようだった。

酒臭い。

「あなた、シャワーを浴びて、さっぱりしてこられたらどうですか。
ワタシちゃんと待っていますから…」

「お前は、仕事している俺を汚いというのか。

養われている分際で。」

主人が手を高く上げる。

叩かれる…
咄嗟に目を瞑り歯を食い縛る。

バシンっ…

勢いよく手が脇腹に落ちる。

ぅああ…いや、やめてっ…

「まだ口答えするのか。」

また手を振り上げる主人。


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