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色絵
第5章 蕾
往復する先生の視線と、絵のように美しい先生の仕事姿を、ワタシは霞がかった目でぼうっと見ていた。
「下絵ができるまで一気に描いてしまいたい。座ってる分、少しは楽だと思うけど、眠くなったら寝ててもよい。」
先生の視線に犯されながら寝るなんてとんでもない。ワタシの体は益々疼く一方だった。
この熱はどうやって鎮めるのか…
貴女の色香を嗅ぎながら作品を手掛ける。
被虐に反応するタイプなのか、少し強く言えばたじろぎながらも言った通りのポーズを取る。
直接ポーズを指示しないから、自分の姿がイメージ出来ていないらしく、小さく震える貴女は、まさに開花の最中の綻ぶ花びらのようだ。
椅子に凭れかかる姿勢でも、上向きに張りのある乳房の中腹までがのぞいている。乳首が硬くシコり襦袢がぷくりと角だっていた。
先生が描いている部分は見えない。筆を下ろす位置でまだ上の方を描いているとわかるだけ、じいっと見つめられる場所は穴があいてしまいそうだ。
先生の指を見る。細くて長い指、あそこから形が作られ色が生まれる。
あの指で触れられたら、どれだけ気持ちいいのだろう。