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とりかえっこしよっ!
第1章 とりかえっこしよっ!


 ※一人称の為、わざと「口語」になっています。



 放課後。友達の亜美(あみ)と制服のままアクセサリーを見てから、ちょっとオシャレなカフェで一休みしてた。
 ここは女子高生に人気で、あちこちに違う制服姿の子がいる。
「何かさぁ、あんまりいいのなかったねぇ。あっても高いしぃー」
 亜美が、アイスカフェラテをストローで混ぜながら言う。
「カレシにねだっちゃおうかなぁー。ねえ、江(え)理(り)香(か)もそうすればぁ?」
 亜美に言われて、笑って見せた。
 亜美は学校で1番可愛いと言われてる。小柄な割にスタイルもよくて、告白してくる男子もいるけど、亜美には中3の時から2年も付き合ってる大学生のカレシがいる。
「江理香は、今のカレシと付き合ってから、どれくらいだっけぇ?」
「もうすぐ半年。高校に入ってからだから」
「マンネリだと思ったことないー?」
「んー。たまには、あるかも」
「でしょ?」
 2人で笑ったけど、亜美は何か考えてるみたい。
「江理香って美人だし、おっぱい大きいしぃ。いいかなぁーって思ってぇ……」
 褒めてくれるのは嬉しいけど、私は亜美の最後の言葉が気になった。それに、おっぱいが大きすぎるのは自分で好きじゃない。私はGカップだから体育の時揺れて、男子の視線がおっぱいにあるのが解るから。
 気に入った服でも胸だけ入らなかったりして。こんな悩みは、誰も解ってくれないし。
 亜美は羨ましいって言うけど、私は亜美のDカップくらいになりたい。
 Dカップだって小さくないし、体育の着替えとかで見たけど、亜美は綺麗な形のおっぱいをしてる。
 Gカップはブラも高いし、まだ高1なのに、少し垂れてるように見えるし。彼は、気に入ってるみたいだけど。
「いいかなぁーって、何が?」
 私が訊くと、亜美はグラスをズラして顔を寄せてきた。
「……エッチも、マンネリじゃない?」
「えっ!?」
 私が大きな声を出すと、亜美が指を口に当てて「シーっ」と言う。
 同じ相手なら、多分エッチの仕方も一緒だろうけど、私はまだ付き合って半年くらい。2年も付き合ってる亜美とは違うかも。
「だからさぁ、とりかえっこしない?」
 亜美の言葉にまた大きな声を出しそうになって、私は口を押えた。
「一緒っていうかー。とりかえっこぉ? 同じ部屋でぇ……」

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