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やめて、やめないで(5DOLL三部作目)
第13章 携帯電話.2
翌朝…加藤が学校門前で私を待っていた。

朱雀Kの性格が少し手助けしてるのだろう。

[近藤さん。おはよう。見てくれた?どうだった?]

私は思う…人は皆寂しがり屋で、自分の存在を認めて欲しいのだ。

優越感に浸りたい為や、いばりたい為じゃない。

ただ認めて欲しいだけなのだ。

大げさに言えば
ここにいてもいいよ…生きててもいいよ…。と言って欲しい。
安心したいのだ。

加藤の質問は他人から見たら、くだらない質問かもしれない。

だが加藤にとっては切実で深刻な問題。

普段の加藤は絶対に、自分から話しかけない…とくに女の子には。
今までそうして現実を生きていた。

私は言った。
[すごいね]

加藤は目を開けて喜んだ。
[えへへ…サークルの参加者をもっと増やすんだ。あのサークルに…]
彼は説明し始めた。

まるで自分がモ○ゲを作ったかのように、モ○ゲの事まで自慢した。

加藤はネット世界…架空世界に生きていた。

それが正しいのか悪いのか…
良いのか悪いのか…

私には言えない。

ずっと知りたかった質問をした。

それが分かったら私は加藤に興味はなくなる。
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