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やめて、やめないで(5DOLL三部作目)
第2章 制服の威力
[今の橋本君じゃない。何話してたのよ?]
屈託なく笑う。
茶色に染めたソバージュ。左手にはラメを装飾した派手な携帯。

友達のいない私と唯一の友達は私…妙子は皆にそう言っている。

[何も…]

[もったいないじゃない。学年で数少ないイケメンよ。今度話かけられたら携帯番号教えてもらっといて]
橋本に興味なんかないくせに…私は思うが口には出さない。

外見が良い…それだけで好かれる。

妙子もそう言った意味じゃ、男から好かれてる。
妙子が直接、橋本に携帯番号聞いたら間違いなく教えてくれるはず。

妙子は、愛嬌と明るさと行動力で女の子からも好かれてる。

妙子はそれをフルに利用してる。

私だけが妙子になつかない。
だから妙子はわざわざ私に声をかける。
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