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やめて、やめないで(5DOLL三部作目)
第5章 若者
いつもの駅前近くの路上でタクシーを捨てる。
駅のコインロッカーに道具の入った鞄を入れ、マックへ。

[真面目そうな女子高生が朝から1人マックで、新聞読みながら朝ご飯…って、珍しい光景ね]
背後から言われる。
振り返ると片手に紙コップを持ってる妙子がいた。

[座っていい?]
妙子の問いに頷くしかなかった。
断ったとしても当然、妙子は座るつもりだった。

[しあさって、付き合ってくれるよね?]
妙子は座るなり、念を押した。
私は頷く。

昨夜食べなかったから余計に頼んだフライドポテトを、妙子に差し出す。

[彼に会うのにダイエット中なのよ]
妙子は言いながらも1本つまんだ。

妙子らしかった。

妙子は相変わらずよく喋る。
私は頷くだけだった。

一緒に学校へ向かった。
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