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やめて、やめないで(5DOLL三部作目)
第10章 感情と恋と身体
父親は泥酔してた…にもかかわらず気付いた。という事は、よほど声が大きかった…って事。

気を付けよう…というより、もうしない。やらない。

二度と…とは思えない自分に気付く。

パパ達からは、多分当分連絡はこないだろう。

手持ち無沙汰…私の部屋にはテレビがない。
欲しいとは思うけど、めったに見ないから。

お腹が空いた…近くのコンビニに行く。

同じ高校生だろうか…一生懸命レジを打っている。
お金の為。

コンビニのバイトで100万貯めるにはどれ位かかるんだろう…神崎…パパの言葉を思い出す。

パパ達は一体いくら位稼いでいるんだろう。

何不自由ない…我慢しない生活…幸せに違いない。

少なくとも欲しいモノは買える。

外では酔っ払ったお爺さんがいた。
私は外に出てから気付いた…女性に、片っ端から
[へへへ…10万やるからやらせてくれないか?]
声をかけていた。

私の存在にも気付き、クシャクシャになった10枚位の万札を見せて、同じ事を言った。

当然、私も他の女性と同じ態度…無視。
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