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honey chocolate
第2章 続きの朱
仕事は休みだった。
このまま帰ってシャワーを浴びて、スッキリしよう。
自宅に帰り、座り込む。
彼女は昨夜の出来事を思い返す。
思わずどこかに埋もれたくなるくらい、恥ずかしくてどうしようもない。
あの腕。
あの目線。
あの息遣い。
どれも味わった事がない、激しい欲情に心臓がどくどくと波打つのが分かる。
「・・・はぁ。」
罪悪感めいたもやもやを胸に残したまま着ていた服を脱ぐ。
ポケットをチェックしながら洗濯機に服を入れ込む。
ガサっ
「なに・・・?」
手に取った紙には綺麗な字で書かれた城山の電話番号とSNSのID。
「・・・え、うそ・・・。」
連絡しろって事?
いや、またあんな思いはしたくない・・・
捨てようとごみ箱に手が延びる。
「・・・・・・・・・っもう!」
ポイと無造作に落とした紙はテーブルの上に着地した。
そのまま、知咲は風呂場へ向かった。