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隠密の華
第8章 七
「はあ!?出て行くわけねーだろ!胡蝶に何してんだ、お前!」
「見て分からないか?」
「嫌がる胡蝶を襲ってる様にしか見えねーよ!」
二人が互いに睨み合いを始めると、私は無表情で二人の会話を聞いた。
「胡蝶から離れろ!」
「お前の言うことに、従う筈がないだろ?」
「胡蝶に抱き付いてんじゃねーよ!汚い手離せ!」
「断る」
狂犬の様に桐が吠えると、白夜はわざとらしく私に強く抱き付いてくる。そして――私の陰部へ自身のものを擦り付け、何度も腰を揺らす。
「えっ?……っ、アッ……」
あまりに突然のことで、私は熱く吐息を漏らしながら、擦り付けられる陰部から熱を感じた。