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隠密の華
第11章 十
……桐の言う通り、この一年で私の貧乳だった胸は膨らみ、掌からはみ出る程の大きさになった。
一気に成長期が来たのかは分からないが、桐としては面白くない筈だ。
胸の成長も、白夜のせいだと思っているだろう。
「あ……あ……」
確かに、白夜からは毎日嫌という程抱かれた。
それも私が都だと気付かれない為。
胡蝶として生きると決めた時から、その覚悟も出来ていた。
同時にもう都には戻らないと……決めたのに。
交互に強く吸われ続ける両胸の先端から快感に襲われ、私は壁に体を預けて立ったまま意識を朦朧とさせる。
「あっ……駄目だと、言ってるだろ……」
「そうか?都、本当に止めて良いのか?顔は気持ち良いって言ってるけど?」
「っ……言ってない……はぁっ……」
何度も先端へ吸い付く音が小屋に響いて、羞恥心を更に煽る。
……何故こんなことになってしまったのだろう。そういえば、さっき設樂様と約束がどうとか言っていたが、何のことだ?