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隠密の華
第12章 十一
「都、もう一回……」
小屋に来てどれ程経っただろうか。長い間いたように感じるが、まだ朝陽が差し込まれ、小屋の中は涼しく静まり返っている。
そんな中響く私の乱れた息と甘えたようにねだる桐の声は、小屋にぐったりと寝そべる私とその横に寝そべり、私を抱き締める桐から吐かれる。
二人共衣類は何も身に纏わず生まれたままの姿で、ほんのりと汗をかき、先程まで散々繋がり合っていたことにより体温を上げていた。
「もう無理だ……」
何回するつもりだ、こいつは!
鬼か!鬼の子か!?
抱いて欲しいとは言ったが、こんなにするとは思っていなかった。
拒むために首を横に振ると、腰に回されている腕にぎゅっと力を込められる。
「……してぇ。都、お願い……」
「だが、もう力が入らない……」
「大丈夫だ!お前は四つん這いになっとくだけで良いから!」
……何が大丈夫なのだろうか。元気に起き上がると私を小屋の床で四つん這いにさせ、桐は私の背後に膝立ちする。