この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
隠密の華
第12章 十一
「……都、愛してる」
「やめてくれ……本当に……恥ずかしいから……」
硬い熱を中へ挿入されたまま、腹部へ回した両手で後ろから体を抱き締められ。
真剣に囁かれつつうなじへ口付けられると、ゾクッと甘く全身が痺れた。
「恥ずかしがる都も、可愛い」
「……何なんだ。本当。何のつもりだ……」
「何が?」
「誉め殺すつもりか!いつもそんな事言わないくせに!」
「奥手だからな」
「奥手……?誰がだ!」
ドキドキと心拍を速めながら叫んだのに、またゆっくりと抜き差しを再開されると。
ビクッと反応して、吐息と喘ぎ声が漏れる。
「都も、本音を言え。俺を愛してるってな」
「んっ、はぁっ……あっ、んっ……」
「都?ほら、早く」
次第と抽送の速さが増し、蜜音と体同士のぶつかり合う音が響き渡ると、私は擦られ続けて襲ってくる快感にだけ集中した。
「あっ、あっ、あっ、あっ……!」
こんな状況で、言えるわけがない……。
息をするのも精一杯だというのに。