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隠密の華
第14章 十三
そのまま城の地下牢へ監禁されて、どれくらい経ったのか分からない。
薄暗い地下牢には壁にあかりが灯され、外からの光など入らない。
上から足音や物音がしないから、きっと夜中か……?
いつまで監禁されるのだろう。
このまま死刑だろうか。
これから一体どうしたら良いんだ……。
「設樂様、申し訳ありません。私のせいで……」
私は隣に座っている設樂様へ向かい、土下座をした。
「……何故気付かれた?」
「白夜が、本物の胡蝶は瞼に痣があると……」
「瞼に痣が……?」
設樂様が一瞬、眉を潜める。