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第3章 51～75

[57][偶然]

出会いは全て偶然から始まる。
世界が偶然出来たように…。

▽トオルは俺に連絡先…携帯番号を聞いてきた。
マコトに興味あるかと思い込んでいた俺は、戸惑いながらも教えた。

俺はタチだよ…その問いにトオルは、
俺もタチだよ…笑いながら答えた。

じゃあ楽しんで。必ず連絡するから(電話に)出てね。

最後まで笑いながらトオルは去った。

二人きりになってからマコトは言った。

やっぱりユダはモテるね。

何で？…全く分からなかった。

だって普通の人とは違う雰囲気持ってるもん。
マコトは言う。

そりゃゲイだからな…の答えにマコトが、
ゲイじゃないのにゲイだからだよ。
と答え、腕を組んできた。

俺はその手を握った。

俺はマコトが…男が好き。
誰が見たってゲイだろ？