この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ジャンクフードでできている
第16章 花の名前
デートレイプドラッグというものがある

甘いお酒に、わからないように睡眠薬や筋弛緩剤を混ぜて

女性に飲ませて、わいせつな、ときには性交に至るという極めて下劣な犯罪である


ところで、日々の食事にも毒は混ざっている

健康に害はないといわれていても

いろいろな謎の薬物は混じっているのだ

食べないわけにはいかないけれど、信用はできない

先日、水虫の薬にも睡眠薬が混じっていたぐらいなのだから


ところで、日々の情報にも毒は混ざっている

誰かが言った何かの話に基づいた誰かの何か

それって本当なのか、うそなのか

それすらも、誰にも判断できない

教えて、インターネット


ということで、私の身体を形作っている食事や

私の知識の元であるあらゆる情報には

毒が混じっている


いうならば、私というものはすべてではないけれど、毒でできているようなものだ

まあ、しいていうなら、あなたも

ここにいる私は、私でありながら、長い年月をかけて作られた私なのだ

まあ、しつこいけれど、あなたも


パスカルを思い出しながら、私は思う



私の中の毒ではない部分の価値



そう思いながらも、私は今日も食べるのだ

ジャンクフードを



「ジャンクフードでできている、仮に」


/115ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ