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**情画**
第4章 深夜
先生の表情とサブタイトルがミスマッチだ。
そう思うとテーブルの下に視線がいく。
そこには、縄のビキニだけの裸体の女がいる。
四つん這いになり、乳首から鎖を垂らし錘を付けている女。
乳首は伸び、痛みを感じるが、女の内ももには蜜が垂れていて決して嫌がっていないとわかる。
女がそそりたつ男性器に舌を伸ばしている。
艶かしく揺れ動き、目の前のご馳走をどう味わおうかと、模索する瞬間を捉えた写真なんだと気づく。
ここで食事風景というサブタイトルが活きていく。
テーブルの上下で繰り広げられる2つの食事風景、平常のそれと、1枚板の下の異常なそれ。
1枚板、つまり食卓により、身分が、そのあるべき姿が、まさに階級を現すように上下を分かつのだ。
ここでタイトルの食卓がこの写真のテーマであり題材の照準であることが正しいと改めて認識される。
「沙絵様…
写真とタイトルは予め構想をお持ちなのですか?」
「いいえ、全てがインスピレーションよ。
まずは、美しい、面白いなど心が動かされたらシャッターを切る。
1枚じゃないのよ、このアングルで撮った写真。」
「そうなんですか、全く気づかなかったです。」