この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
**情画**
第4章 深夜
「お待たせ。」
沙絵さんが戻ってきた。
先生はゆっくりと椅子に戻る。
その様子をしっかりと沙絵さんが見ていた。
「時間もないだろうから、珈琲フロートにしちゃった。」
「自分が好きなだけじゃないか…」
「だってアイスに固まる珈琲が美味しいんだもの。」
ワタシは先生の手の感触を思いながら、珈琲フロートをいただいた。
気絶して二人が居ない中で一人屋敷を出る。今日は違う形になりそうだ。
「ご馳走さまでした。
そろそろ帰らないといけません。」
「そうね。ちゃんとおやつ出してあげて。」
「はい、失礼します。」
ワタシは応接間を出た。
玄関で服を着ることを思えば、見送りは要らないけど、二人がまだ話しているなかで一人帰るのも辛かった。
部屋を出てドアを閉める寸前に
「明日も待ってるわよ。」
沙絵さんが大きな声で言った。
そそくさと裸で玄関まで行き、そこで着替える。
なんと無様な姿だろうか…
また、情けない思いで屋敷を後にした。