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私が愛した風俗の世界
第4章 運命の出逢い
『俺と付き合って』
『付き合っても遠距離無理だよ』
本当にしつこく言われると
人ってそっちに、向いてしまうの
だろうか……
『絶対好きにさせるから、
自信があるから……』
イヤイヤ言っていた私が
おちた言葉……
どこから、そんなに自信があるんだろう。
私は一人の人と付き合うことが
苦手だった。好きになると寂しく
なったり、我慢ができない。
変わりの誰かに……それで、
別れての繰り返し。
若いのもあったけど面倒なタイプ。
誰かに自分の事を知ってもらうのは
苦手だし、何を考えてるか
わからないとよく言われた。
だけど、この彼は私の話を聞くのが
うまかった。夜中でも電話すれば
聞いてくれて、寂しいと言えば、
次の日飛行機に乗るような人。
彼は今も私のそばに居てくれる人。
私にとってとても大切な人……
旦那様であり、のちのちご主人様に
なった人……そして傷つけても
傷つけても、ずっと愛してくれる人……
その時に将来が見えていれば
苦しませないように生きていけたの
かもしれない。