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ショートストーリーズ
第16章 さやか ~鬼畜な日 3~
全身から水滴がしたたり、一本鞭の痕も生々しいさやかに休息も与えず、その場で縄をかけていく。両手を背中の高い位置でくくり、縄尻をさやかの小さい乳房の上下に回して締め上げる。いつもの縛りではあるが、縄目はこれまでになくきつい。

「うっ・・」

胸を強く圧迫する縄とたて続く責めの興奮で、水責めと鞭打ちが終わって少し落ち着きかけたさやかの呼吸が、再び荒くなっていく。

脇の下で、これもいつも以上に厳しく縄留めを施す。くくり出された乳房の頂点で硬く勃起した乳首を ピン と指で弾き、次いで指でつまんでねじりあげる。

「あぁっっ・・・ありがとう・・ございます・・ご主人様・・」

被虐に酔ったようにとろけた目をしたさやかの後ろ手の縄尻を取り、乱暴にバスルームから引きずり出す。髪も身体もびしょ濡れのままだが、拭ってやる優しさは今日の私にはない。

ベッド脇に正座させたさやかに、私が命じて用意させておいた、紐で連結された数十本の洗濯ばさみをつけていく。一つ目は左の耳たぶ。そこから順次首筋、脇の下、乳房、乳首、反対の乳房から今度は徐々に上がっていき、右の耳たぶまで。さやかの身体が震えているのは、水滴を拭われすらしない身体にふきつける冷房の風のためばかりではあるまい。連結された洗濯ばさみがこれからどうされるのか。次に自分を襲う、容易に想像される責めの恐怖に、いや、悦びに震えているのに違いない。

「あっ・・・あ・・あぁっ・・・」

胸から上を埋めた凶器を両手でわさわさと揺らし、ひとしきりさやかの喘ぎを楽しんだ私は、最後につけた右の耳たぶのひとつをつまむと、一気に引きはがした。

「ああぁーーーーーーーーーーーっっっ」

一度の引きはがしでは、つけたものの半分ほどしか外れない。間髪を入れず、残りの半分も。

「ぎゃっっっあぁーーーーっっ・・っ・・・っ・・」

余りの痛みに、がくがくと身体を痙攣させるさやか。サディストにとって至福のひとときとでも言うべきか。だが、きょうの私は鬼畜。この程度で責めの手を休めることはない。

たった今引きはがしたばかりの凶器を、私は再びさやかの身体に装着していく。



おびえて首を横に振るさやかがいとおしい・・・


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