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第48章 さやか　～違背～

私の指示したことに従えなかったさやか。奴隷が主の命令に違背したのだから、これが小説の世界ならば、「厳しいお仕置き」という展開にでもなるところだろうか。さやか自身も、そんなことを思っているのかもしれない。

現実の世界では主は何を思うか・・



こんなとき、私が責める相手はさやかではない。私自身だ。

さやかの胸の奥の思い、心の葛藤をきちんと理解・把握できず、結果として、今はまださやかが従うことのできない命令を発して、さやかを傷つけた。いつも偉そうなことを言っていても、さやかの主として、まだまだ私も未熟だ。