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幸せの欠片
第8章 悟の出張
  その夜、夫の帰宅は遅かった。

 下着をつけずに待っていた麻衣は、少し当てが外れて寂しい気持ちになったが、アリアとの行為を思い出すと、じわっと愛液が 滲み出てくるのを感じた。

 ダイニングの椅子に座っているというのに、手が自然に自分の秘所に下がって行き、愛液を確かめるように探る。

 夫によって剃毛されたそこには頼りなく、でも、自分で花芯の位置がすぐにわかった。

 もう少し先には蜜壺があり、そこは充分に湿っている。

 自分の蜜をすくい取るようにして、花芯を触ってみると、ツンと快感が走った。

 夫にして欲しい行為を自分で試してみる。

 アリアの手と舌で、あんなに何度もイったのに、なんて淫らな身体だろうと思う。

 でも、一度触れると、やはり登りたかった。

 ただ、どうしても力の加減が難しかった。

 緩すぎては届かないが、強すぎても感覚がごちゃごちゃになる。

 やっと、熱さを感じ始めた時に、夫の帰宅を告げるチャイムが鳴った。
 いつものように、鳴らしてすぐに扉が開いた。

 急いで玄関へ向かうと、夫のカバンを受け取った。


「お帰りなさいませ、ご主人様」

「うむ」


 夫は、すぐにバスルームへ行くと、手を洗って出て来た。


「あ……」


 いつもならシャワーに行くはずなのに、そのまま麻衣の秘部に手を伸ばすと、蜜壺を確かめられた。


「これは、どうしたんだ?」

「そ、それは……」

「自分でしていたのか?」


 どうしてわかったのだろう、と思う。

 麻衣は、恥ずかしくて答えられなかった。


「よし、答えなくていいから、床に手をつけ」

「はい、ご主人様……」


 麻衣は、その時、嬉しいと思った。

 夫の手で、お仕置きをして欲しいと思った。

 夫は、ローションをつけると、まず、アナルプラグを麻衣に挿入した。

 それから蜜壺の中を指でかき回す。


「あぁーん……」


 ほんの数分で、体が芯から熱くなった。


「麻衣は、何をしていたんだ? 言ってみろ」

「麻衣は、自分でしていました……あ、あぁー……」

「何をしていたかを言うんだ」

「麻衣はオナニーをしていました……はぁ、はぁ……」

「そうか、まだ足りないと言うんだな」

「あぁ、そうじゃなくて……」

「言い訳ができるのか?」

「いいえ、できません……あぁーん」
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