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愛しの愛梨ちゃん
第2章 透けたシャツ
「隆二〜帰りゲームセンターよって行こうぜ。」

飯島が隆二を誘う。

「悪い、俺バイトだわ。」

隆二はコンビニのバイトをしている。

学校からは隆二一人でバイト先へ向かうところだった。

「榊くんっ!」

振り向くと愛梨だった。

「一緒に帰っていい?」

「いいけど俺バイトだよ?」

「いいの。…少しでも一緒に居られたら。」

…可愛い事言ってくれるなー愛梨ちゃん。

直接は呼べないけど心ん中では名前で呼べる。

沈黙が続くが話を切り出したのは愛梨だ。

「ジャージの柔軟剤の匂い 大丈夫だった?」

「あー、あれなっ いい匂いって好評だったよ。」

「彼女さんに?誰に?」

「木村と飯島だよ。つか彼女はいないし。」

「そっか。」

ホッとした様子の愛梨。

「松嶋こそ彼氏いないの?」

「いないよ。」

「そっか…。」

しまった!モテそうなのにって言うべきだったか?

俺の会話のボキャブラリーは少ないから

対処しきれない…。





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