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第39章 もしかして、夢を見ているのか？

彩香がポロポロ泣きながら

ポツンと立っていた。

「彩香？･･･彩香なのか？」

「真ぉ、ごめんなさい。

うっ、ごめんなさい。」

「彩香、おいで、点滴ついてるんだ。

俺、行けない。彩香が来てくれないと、

抱き締められないよ。」

「良いの？怒ってないの？」

「どうして怒るんだよ。

彩香、何か怒られるようなこと

したのかよ？」

「だって、毎日来てくれたのに、無視した。

ラブレターの返事も書いてない。

LINEも既読無視した。ごめんなさい。」

「彩香は、俺のために、

別れようと思ったんだろ？

会ってはいけないと思ったんだろ？

俺を心配してた。

俺が情けないから悪いんだ。

毎日泣いてただろ？

彩香も眠れなかったんだろ？

痩せたよな？大丈夫？

おいで彩香」

「真ぉ、会いたかった。

会いたかったよぉ。」

彩香は、真に抱きついた。