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第43章 彩香、会社に復帰する。

夜が明けた。

明けない夜は無いと思ってはいた。

だけど、私には夜は明けないんじゃないかと

不安だった。だけど今、本当に、

夜が明けたと思えた。

新しい朝の始りだ。

真と一緒に、新しい朝が迎えられたことを

嬉しく思えた。幸せを噛み締めながら

真の寝顔を見つめていた。

そぉ～っと、ベッドから下りた。

静かに部屋を出て、

自分の部屋のバスルームに入り、

シャワーを浴びていた。

「彩香ぁ～、どこ？」

バタバタバタ、慌てて、

彩香の部屋に飛び込んできた。

バスルームの扉がガチャッと開いた。

「きゃあーーー！真、何？」

「何？じゃないよ！起きるなら、起こしてよ。」

「だって、気持ち良さそうに寝てたから」

「彩香が、一緒だから眠れてたんだよ。

いつも、言ってるだろ？焦ったよ。」

「あの？分かったから、

ここから出てくれないかな？

嫌なんだけど･･･」