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第43章 彩香、会社に復帰する。

専務「高梨さん、ここは会社ですよ。

『お父さん』じゃなくて、社長でしょ？」

高梨「あっ！しまった･･･ごめんなさい。」

専務「俺のことは、『専務』で、

社長のことは、『お父さん』って

狡いよ。親父だけ、狡い！」

高梨「ちょっと、ポロッと

出ちゃっただけでしょ？」

専務「俺だって、ポロッと『彩香』って

出ちゃうの、許してくれても良いだろ？」

高梨「それを許すと、ずーーーーーっと

そのままでしょ？私は、今、

ポロッと出ただけだから、

大丈夫だけど、真のは違うでしょ？」

専務「高梨さんは、厳しいなぁ(笑)」

何てブツブツ言いながら、社長室に

やって来た。

上本、トントン「社長、専務と、高梨さんが

出社されました。」

社長は、椅子から立ちあがり

彩香のそばにやって来た。

「彩香ちゃん、大丈夫？

よく出社してくれたね。ありがとう。」