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第44章 刑事達が、やって来る

彩香は、インターホンの音で

お茶っ葉の入った缶を落としてしまった。

カラ～ン

パサ～ッ！

キッチンには、お茶っ葉が散らばった。

一面に散らばったお茶っ葉を、

ただ、ただ、ぼ～っと見つめていた。

インターホンには真が出た。

コンシェルジュが、山田さんと谷さんが

来られたと伝えてきた。

「上がってもらって下さい。」

キッチンで、ぼ～っと立ち尽くしている彩香に

声をかけた。「彩香？」「彩香？」

「彩香？大丈夫か？」

「へっ？なに？」

「彩香、お茶っ葉散らばってるよ。」

「あっ！大変！」

バタバタと掃除機を取りに行き、

掃除機をかけた。

真は、彩香の様子が気になったけど、

山田、谷刑事が上がってくるから、

玄関に急いだ。