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第48章 『聖夜と舞のお引っ越し』の続き

舞「彩香ちゃん、何でも聞くよ。」

真「彩香？」

舞「･･･?ちょっと待ってください。」

舞は、小声で、真の耳元で

「あの階段の所にいる女性と

何か関係ありますか？」

真は、チラッと階段の方を見た。

さっきタブレットを持ってきてくれた女子社員が、

怖い顔で爪を噛みながら、こちらを見ていた。

真「あの人は関係ないが、

これから又、同じことが起きる

可能性はあるな。」

彩香「さっき、凄く嬉しそうだったから、

私とここに来たのが、

嫌だったんじゃないかな？

真は、この会社で働く独身女性の、

結婚したい男性ナンバーワンですから。

その人を独り占めしている私のことを

憎く思うのは、仕方のない事だと思います。」

舞「彩香ちゃん、それ、凄く分かるよ。

私だって、聖夜を独り占めしているから、

色々有るんだよ。」