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第50章 真、彩香を守るために

彩香と舞ちゃんをマンション前で下ろして

真は、一人会社に向かった。

これからどうすれば、彩香を傷つけずに

仕事ができるか考えていた。

彩香の泣顔は、見たくなかった。

嬉しくて泣いている姿は、

可愛らしくて、見ていられるが、

悲しみの涙は、流させてはいけない。

俺が彩香を守らないと、誰が彩香を守るんだ？

どうすればよいのか、

ブツブツ独り言を言いながら

考えていたら、運転手が声をかけてきた。

「専務よろしいですか？」

「何だ？何か用か？」

「あの、受付嬢達の事なんですが、

私が、見ていた事を

言ってくださっていいですよ。

高梨さんが、告げ口したと思われては、

可哀想なので、私が専務に話したのですから、

本当の事なので、

私が苛めにあうことは無いと思うので、

使って下さい。綺麗なだけで、

性格の悪い奴等の鼻を

へし折ってやって下さい。(笑)」