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続おデブが愛されちゃダメですか?
第53章 聖夜と舞の夜
聖夜と舞は、無言でエレベーターに乗っていた。

エレベーターが、地下駐車場に到着し

無言で降りて車に乗るまで無言だった。

舞は車に乗っても無言でただ前を見つめていた。

「舞?」聖夜がやっと声を発した。

呼ばれていることに気づかないほど

舞は、何かを考えていた。

「舞?おい!舞?聞こえないのか?」

「ほへっ?」舞は、刷っとん虚な声を出して、

そこで、初めて聖夜の顔を見た。

「心ここに在らずだな?

何を考えてるんだ?」

舞の顎をぐいっと上げて

唇にむしゃぶりついた。

舞は吐息を吐きながら、

聖夜のキスに酔いしれていた。

舞の顔は、夢見心地だった。

「やっと俺の舞になったな?」

「ずっと聖夜の舞だよ。

何でそんなこと言うの?」

「俺が、ムラムラして落ち着かないのに

舞は、俺の事なんか忘れているようだからさ」

「酷い・・・酷いよ」舞は涙目で呟いた。

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