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第56章 記者会見

真と彩香、二人の間には

誰も入れない。強く深い愛の絆が

見えるようだった。

社長と岸部部長は、ニコニコ嬉しそうに

二人を見つめていた。

上本秘書と宮野遙は、

自分には二人の間に入る余地は無いと

思い知らされ、

奥歯をギリギリ噛みしめて

悔しそうに睨み付けていた。

宮野遙は、ここでやっと敗けを認めた。

最初から、勝てる要素は

何も無かったのだけど

それを認める事は、

あまりにもおデブな彩香を見下していた

自分がいたから、そんな彩香に負けるはずがないと

信じていたので、なかなか認められなかった。

上本秘書は、二人がラブラブなのは

知っていたけど、自分のプライドが

認めたく無かったのだ。

上本も、宮野も、今も尚心から

祝福したいとは思えなかった。