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第59章 真と彩香の婚約を祝う会の後のそれぞれ

真「彩香？隼人と要の話はこれでおしまい。」

彩香「へっ？」

「へっ？じゃないよ。俺以外の男の話

彩香の口から聞きたくないんだけど？」

「隼人さんと要さんの話だよ？」

「わかってるよ。彩香の頭の中に

今、隼人と要がいるって考えたら

ムカついてきた。せっかく二人で

手を繋いでデートしてるのに

二人の事を考えてほしい。」

歩いていたけど、ピタッと止まって、

彩香の正面に立って、

彩香の肩に手を置いて、

真は緊張した面持ちで

「キスして良い？」って聞いた。

彩香が返事をしようとすると、

返事をする前に真が

「やっぱり、外じゃダメだよな？」

悲しそうに俯いた。

そんな真が愛しくて、彩香の方から

キスした。チュッと

唇に触れる程度の軽いキスだけど、

彩香は、外で自分からのキスだったから

それが精一杯の愛情表現だった。