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第61章 遼太の苦悩

圭子「彩香ちゃんは、真さんじゃないと

幸せにはなれないと思ったわ。

きっと、お互いの良いところも悪いところも

含めて愛し合ってるんだと思うのね？

遼太では、残念だけど、

彩香ちゃんはダメよ。」

遼介「遼太が、もっと早く

ちゃんと、彩香ちゃんと話をして

ちゃんと謝って、許してもらってたらな？」

圭子「高梨さんが亡くなったときが、

最後のチャンスだったのに、

あのバカ、ヘタレで謝ることもできなかった。

自分が悪いのよ。」

遼介「俺達の息子だ。きっと前を向いて行けるさ。」

何て話ながら家に帰ってきた。

お手伝いさんが、彩香ちゃんの部屋で

遼太が、叫んでいたと聞いた。

部屋に見に行ったけど、

もういなかった。