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第61章 遼太の苦悩

遼太は、毎日、毎日、椿華を食事に誘ったり、

映画に誘ったり、コンサートに誘ったり、

美味しそうなスイーツを差し入れたり、

一生懸命モーションをかけた。

好きになって、観察するようになったら、

カッチリとしたスーツを着ていても

巨乳はわかったし、太っているのでは無く

ウエストは凄く細いこともわかった。

今まで、どこを見ていたんだろうと、

自分の見る目のなさに情けなくなった。

薄化粧でメガネもかけているし、

綺麗な顔だとは思ってもいなかったけど、

今は、メガネで顔を隠していても、

綺麗だと思った。

見る目が無いと言うより、

見ていなかったと言った方が

正しいかもしれない?！

今の遼太には、彩香の事など

心の片隅にも思いはなかった。

椿華一筋！絶対振り向かせてみせる！

心に決めていた。