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第16章 真と、彩香と、林課長と

「真、ごめんなさい。私が何か、知らず知らずに

思わせ振りなことしたのかな？」

「彩香は、何もしていないよ。

林が勝手に妄想してるだけだよ。

彩香は、何も悪くない。

要に相談するよ。大丈夫、良い考えがあるはずだ。」

「怖いよ。私、怖い。一人にしないで、怖いよぉ」

わんわん大泣きし出した。

「彩香、東京に帰ろう。

要に相談して、警察にも相談した方が

良いかも知れないし、

せっかく大阪でデートの予定だったけど、

今日帰ろう。デートしても楽しめないだろ？」

「今日帰ったら、新幹線一緒にならないかな？

明日の朝一で帰るのじゃダメかなぁ？

今日は、ホテルに戻ろうよ。ダメ？」

「良いよ。要には電話をかけよう。

今日はホテルに泊まろ。

荷物も置いたままだからね。

今日は、ゆっくりしよ。大丈夫そばにいるからね」