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第18章 山名弁護士事務所

遼太は、自分には彩香を幸せにする資格が

無いことを、十分承知している。

自分が彩香を傷つけたことを忘れた訳じゃない。

しかし、今でも彩香を忘れられずにいた。

できることなら、自分が彩香を幸せにしたい。

その思いは今も代わらず遼太の心をしめていた。

彩香が幸せならと、我慢していた。なのに、

彩香が泣いてると思うと、

心の底に締まっておいた気持ちが

沸き上がってくる。

今もなおオナニーのおかずは彩香だった。

他の女性と付き合いたいと思わない。

だから、誰とも付き合っていない。

今でも、遼太の心に住むのは、

彩香ただ一人なのだ。

彩香の他に抱きたいと思える女性に

未だ出会えずにいた。

遼太の彩香を思う気持ちが、又大きくなってきた。

「親父！明日行くんだろ？

俺も一緒に行くからな。彩香の顔を見ないと

心配で何も手がつかないよ」