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第27章 林を追い詰める為に

「まぁ、中に入れよ。

もうすぐ優と刑事が２名やって来る。」

真は、彩香の肩を抱き締めながら、

リビングに向かった。

３人は、ソファーに座って、話し出した。

「優の親父さんの言うのには、

あいつ、高校生の時に盗撮の現行犯で

逮捕された事があるらしいんだ。

父親が地元で、それなりの力のある人らしい

土地や、借家、山も持ってる金持ちだよ。

それで、金を使ってもみ消したらしいわ。

でも、噂は広がるだろ？田舎なら尚更だよ。

それで、厄介払いされて、高校生の時に

一人東京の全寮制の高校に

編入させられたんだって、それからは

実家には帰ってないみたいだった。

俺は、両親は他界したと聞かされている。

兄弟もいないし、一人だと聞いていた。

両親は、健在で、ピンピンしてるらしい。」