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第35章 さようなら真

真は、昨日からのやり取りを、

事細かに話した。

父「私が、プレッシャーを

与えすぎたのかなぁ？

可哀想な事をしたな。

無理して会社に出てこなくても良いって

言ってやれば良かったな？

記憶がなくなるほど傷ついていたのに、

悪いことをした。元気になってくれたらいいな」

父は、しみじみ話した。

「彩香ちゃんの笑顔は、人を幸せにする笑顔だ。

笑ってくれるようになれば良いなぁ」

真「親父！ありがとう。

彩香は、自分が人に好かれてることを

分かってない。あんなにいい娘はいないよ。

可哀想に、育った環境が、悪かった。

その上、今度の事で、

少しはネガティブな考え方が

改善されていたのに、今回の事件で

又逆戻りしてしまった。

せっかく明るく前向きに

生きていこうとしていたのに、

悔しいよ。悔しくて仕方ない。」