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第36章 真と彩香、別々の生活へ

遼太「分かったよ。見守っていくよ。」

遼太は、自分の部屋で仕事をすると言って

リビングを後にした。


彩香の部屋


遼太は、自分の部屋に行く前に、

彩香の部屋の前で立ち尽くしていた。

その時彩香は、眠っていた。

険しい顔をしながら眠っていた。

夢を見ているんだ。又同じ夢だ。

自分の写真に追いかけられる夢だ。

必死で逃げた。逃げて、逃げて

一生懸命走った。

逃げても、逃げても追いかけてくる。

後ろから、右から、左から、

前から、真上からも

彩香の写真が迫ってきた。

彩香は、彩香の写真に埋もれた。

「助けて真！たすけてーーー！

真ぉーー！真ぉーー！怖いよ。怖いよ。」

「彩香ぁ～、彩香ぁ～、」

真の彩香を呼ぶ声が聞こえた。