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第5章 奴隷の教科書

『檻に戻っていいわ！また明日に
しましょう』

『はい、ありがとうございました』

『ずいぶん素直になってきたわね』


私は檻に、かおり様は
檻の横のベッドで寝る……

『かおり様……聞いていいですか？
私のことどう思ってますか？』

『かわいいと思ってるよ。いい奴隷に
しなくちゃ！って』

『腹立ったりは……？』

『しないよ。ご主人様が好きなモノは
私も大好きだし、大切なんだよ。
私はめぐを立派にするお役目だから。
そうしたら、私も褒められるし、
めぐは私にも必要なのよ。
だから、優しくもするし、厳しくもする。
私達はお互い必要な関係になるの。
そのために、今は厳しくしなくちゃいけない
時間だね。めぐはまだ、受け入れられない
かもしれないけど……』