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あたし、男の子になっちゃった!
第2章 電車で…
「助けてくれてありがとうございました」
あたしは彼に頭を下げた。
「いえ…大丈夫?」
背の高い彼にニコッとされて、あたしは少しドキドキしてしまった。
でもやっぱり近くで見ると、胸が膨らんでるように見える。
体型は痩せてるのに…。
あたしは電車の壁によりかかり、彼は壁に手をつき、あたしを守るように立ってくれた。
嬉しい……
なんだか恋人同士みたい。
ドキドキしちゃう!
さっきまでチカンされてたのに、あたしってば…。
電車が大きく揺れる。
その時、彼の胸も揺れたような気がした。
あたしはなんだか気になって、彼の胸元をじっと見てしまった。
彼は白のカッターシャツに、中は赤いランニングを着ていた。