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甘美な吸血〜貴方の餌になりたい〜
第8章 嫉妬

「詩音莉…。」


ふいに名前を呼ばれて、閉じていた瞳を開けると、いつもの紅い瞳で紫艶が私を見つめていた。


「口を開けろ。」


そう言われて、ゆっくりと唇を開くと、冷たい紫艶の唇が触れて、そのまま激しく舌を絡めていく。


「んっ…ふぅっ…。」


静かな部屋にクチュクチュと絡まる舌と、繋がる下半身からの淫らな水音だけが、響いている。

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