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甘美な吸血〜貴方の餌になりたい〜
第10章 堕落

「詩音莉。今夜もお前の血は最高だったよ。」


薄れいく意識の中で聞いた紫艶の言葉は、それだった。

私の愛してるに、紫艶からの愛してるは、返ってくることはなかった。


紫艶…。

私を愛してくれているんだよね…?

紫艶の餌ではなく、恋人なんだよね…?

私は、紫艶をやっぱり愛してる…。

貴方しか見えないのに…。


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