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甘美な吸血〜貴方の餌になりたい〜
第11章 譲れない思い

たまたま友人に誘われて入ったbar。
静かな店内で、俺は友人と談笑しながら、カウンターの奥の席で、酒を呑んでいた。
こじんまりしたこの店には、客は今俺達しかいない。
男なのか、女なのか、わからないくらい美しい顔をしたマスターが、俺達が頼んだ酒を、静かに作ってくれる。
やたらと、魅惑的な雰囲気のそのマスターに、俺はなぜか、興味が湧いた。
色白な肌、長く美しい髪、整った顔立ち。
このマスターのように、イケメンだったなら、俺は詩音莉に振られる事もなかったのだろうか?

