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甘美な吸血〜貴方の餌になりたい〜
第11章 譲れない思い
「すみません。モテそうで羨ましいなと思って、見てしまいました。」
「ありがとうございます。お客様の方が、若いし素敵ですよ。」
そう言った彼の表情は、憎らしい程いい男で、俺は彼を羨ましいと思った自分がおかしくなって、笑った。
その後も友人と談笑しながら、俺は楽しく酒を呑んでいた。
マスターも俺達の話を聞くわけでもなく、他の客の酒を作ったりしている。
久しぶりに、穏やかでゆったりとした時間を俺は過ごしていた。