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甘美な吸血〜貴方の餌になりたい〜
第4章 再会
「まさか、こんなとこにネズミがいたなんてな。」
振り返ったあの人は、私の方へゆっくりと近付いてくる。
その瞳はあの夜よりも、更に燃えるような紅い色をしている。
そんな瞳に見つめられると、私の体はまた動かなくなってしまった。
そして、彼の言うがままに体が動いていく。
「さぁ、こっちへ来い。お前も可愛がってやろう。」
「嫌っ。死にたくない。お願い殺さないで…助けて…。」
泣いて抵抗しようにも、私の体は吸い寄せられるように、彼の方へ進んでいく。
そして、あの夜と同じように、私は彼の腕の中に包まれてしまった。